新規製造された生産ラインでは、 2種類の洗浄システムとシリカコーティングシステムが組み込まれています。
金属イオン溶出の抑制、タンパク吸着の抑制、デラミネーションの抑制等を実現するため、生産ラインを新規に設計しました。この生産ラインが今後の主流になると考え、複数設置可能な新棟を建設しました。
新棟のご案内
低溶出バイアルの製造拠点として
先端製造設備・検査設備を集約し
2022年完成
このほど富山工場に増築された新棟は、より高度化するニーズに柔軟に対応した低溶出バイアル製造を目的として建設されました。生産ラインの中に複数の洗浄システムとコーティング装置を組み込み、溶出レベルの異なるバイアルの製造が可能です。年間5000万本のバイアル増産が可能で、将来的なリスクへの対応も見つめた高度生産拠点となっています。
ALL NEW DESIGN
生産ラインの基本思想から新規設計
INSPECTION SYSTEM
クリーンを追求した検査システム
1Fに配置された製造ラインには、高精度な寸法測定システムが組み込まれています。ここでは成型中のトレンドを確認することができます。
カメラによる自動寸法外観検査をパスした製品は検査員の目による目視検査ラインへと移動します。ここでは機械で判定できない箇所をプロフェッショナルの目で判別します。
1F製造ラインと1F検査ラインの間には、パスボックスを設置しています。製造、検査パートお互いの環境をパーティクルから守り、情報の伝達を行います。
さらに厳格な検査を要する製品は2F検査フロアへ移動されます。移動用エレベータおよび2F空調では捕集効率99.99%のHEPAフィルターを介した空気循環が行われ、さらにクリーンな環境での検査を実現しています。
2F検査フロアでは最大11ラインの同時稼働が可能です。未知の感染症への対応など、一時的に大量のバイアルが必要になった場合のリスクにも、国内最大級の製造拠点として安全・安心な供給が行える能力を擁しています。
OTHER EQUIPMENT
環境衛生面に配慮した工場設備
クリーンな環境下で製造・検査を行うスタッフの負荷を軽減するため、新棟では食堂、リラックスルーム、会議室、ミーティングスペース、バリアフリーなトイレを備えています。新棟および新設備エリアでは、省エネ対応を基本とし、環境や衛生面に配慮した工場を目指しました。